2017年5月18日木曜日

ARCHIVE : Exhibition " ALLEY " SAKAI Yosuke

ALLEY - Installation
ALLEY - Light
























PATH - open source software

 





















コンセプト

・部分をみることと全体をみることを通じて、もしくはその繰り返しによって、人は自身の世界を構築していく
・こうした行為の往復もしくは移動は、とりわけ、多くの要素が繋がり影響しあう (複雑な) 世界、もしくは (空間、時間、社会における) その多層性や奥行きを捉えるのに重要な役割を果たす
・構築された世界は自身の行動を助け、もしくは制約し、もしくはきざはし(階)として世界をさらに広げる

・様々な層もしくは深度で、複数の世界 (社会-社会 / 種-種etc) が繋がりあっており (繋がることができ)、そこには様々な価値観が同居している (同居しうる)
・複数の世界、価値観を越境し行き来することが、(想像力 / 創造力のために) より重要になっている

・写真や絵画、彫刻などみるとき、近づいて部分をみたり、離れて全体をみたりして対象を捉えていく
・これは対象に対する主体のありかた、より身体的な”みる”ふるまいといってよい
・凝視することで速い動きを捉えるように、空間だけでなく時間においても、対象に対する主体のありかたによって、みえるものが変化していく

・作品において、身体的な”みる”ふるまいを取り入れる、もしくは”みる”ふるまいを拡張する
・通常こうした”みる”ふるまいを用いない映像にそれを取り入れることで、”みる”ふるまいがメディア [ 非タイムドメインメディア(写真や絵画、彫刻) - タイムドメインメディア(映像) ] を越境する
・複数の場所(世界)を越境する


モチーフと構成


・[ センサ - PC - (プロジェクタ - 足場板のスクリーン) / サブウーファ / パラメトリックスピーカ] で構成される
・人にとって普遍的な魅力をもつ、また (水と同様に) 聖性があるとされる炎をとりあげた (不定形の彫刻、予測不可能性の象徴ともいえる)
・映像は全て実写、複数の九州の祭りで、通常速度とハイスピードで撮影した (太宰府天満宮 - 鬼すべ神事、祐徳稲荷神社 - お火たき神事、西都原御陵墓 - 西都古墳まつり)


展開とオープン化について ( ALLEY -Light と PATH )

・写真、絵画や彫刻作品はギャラリーで購入したり絵葉書を購入することで、手元に置くことができる一方で、さまざまな要素、機材を用いたインスタレーション作品は、購入しづらく持ち帰りづらい
・インスタレーション作品”ALLEY - Installation”の部分である(ギャラリーの外への階でもある)、スマートフォンアプリ(iPhone用)をつくって配布している
[ ALLEY -Light ] Apple App Store (https://itunes.apple.com/jp/app/alley-light/id1231890301)
・絵はがきのように気軽に持ち帰ることができ、デスクや棚に置いたり、生活環境に設置できる

・情報や技術を共有して、さまざな問題を解決したり新たな表現を生み出す活動が活発に行われている (これまで以上の共有と創造の世界が動き始めている)
・この作品で用いられるプログラムのコア部分 "PATH" をオープンソース・ソフトウェアとして公開した (ライセンス: Apache License 2.0)
・様々な領域の人が (越境し) 利用できる環境を準備しており、だれでも教育、商用などに利用することができる

・PATH (github.com/yosukesakai/PATH)



Creative Commons License
This Document by SAKAI Yosuke is licensed under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International License.